代表によるキャスト紹介「ゆうてん」
「GLGを自分1人の個人店舗にしよう」
今年4月、それまで唯一残ってくれていたキャストと連絡が取れなくなった。
レンレンと呼ばれた彼は、月に旅行しに行ったきり、帰ってこなかったのである(※身内ネタ)。
半年で関西圏まで進出だなんて大層な志と共に立ち上げたGLGは、あっけなくショボい個人店舗に成り下がろうとしていた。
荷物を引き上げようと1人訪れた待機用の事務所で、新人に居着いて欲しいと思い設置したがほとんど起動されることのなかった埃塗れのSwitchをツーっと撫でてみた。
夏草や、と詠んだ芭蕉も同じような気持ちだったのだと思う(多分違う)。
もはやここまでか、しみじみとしたやるせなさを感じていたそんな折、彼から連絡が来たのである。
彼と初めて会ったのは2024年初頭、カラオケタンバリンバトルダブル予約の場であった。
ツタタンタンタンと大胆かつ繊細な彼のパッションに満ち溢れたタンバリンの音色を聴いてすぐ【コイツとは長い関係になるな】と直感した。
「GLGに移籍するわ」
その言葉にどれだけ救われたことか、今日のバラエティ豊かなGLGは彼なしには存在し得なかったであろう。
前置きが長くなったが、今回はそんな彼、ゆうてんのことを紹介しようと思う。
彼は一言で表すとするならば愉快なメンヘラである。
メンヘラとはいったが、もちろん本来の意味で情緒的な部分もありつつ、さらにはメンタルがヘラクレスオオカブト並に剛健な部分もある。
ユーモアがあり、行動力があり、感情的で、ドがつく正直者。
私は人と壁を作りがちなのだが、彼はそのパワーで出会って0.03秒で壁を壊し、合体させられた記憶がある。
「彼ほど人と正直に向き合う者も珍しい」
そう自分は思うし、口コミを見る限り、彼のお客様もそう思っているのではないだろうか。
とにかく建前で話さなくて良いので、彼と話すのはとても気楽なのだ。
彼のそのようなスタンスは、第三者には時に粗野に映ることもある。
まあ実際、お酒が入った時のツイキャスの発言はたまにマジで怖い。
ただ、ゆうてん暦1年8ヶ月のにわかゆうてんファンから言わせると、それは愛情の裏返しなのだと思う。
ハリボテの人間関係を作る気がないからこそ、最初から忖度なく本音でぶつかってくれる、それがゆうてんという男なのだ。
店舗運営のミーティングでは度々ぶつかるし、険悪な雰囲気になることも多々あるが、彼のそんな性格を知っているからこそ、やはり一緒に働いていて楽しいし頼れるなと心の底から思う。
まだGLGの現状には苦しいところがあるが、一緒にこの苦境を乗り越えていけたら嬉しい。切実に。
明日は千束について書こうと思う。