女風のみならず、商売の世界では常に「変化」が求められます。覇権を広げる大手、続々と増える新店舗、改正される関連法律、SNSのトレンド……これらに対応するためには、新しい仕組みや戦略を導入する「変わる勇気」が欠かせません。挑戦を恐れて現状に固執すれば、競争の中で取り残されるリスクがあるからです。

しかし難しいのが、必ずしも変わらなければいけないわけではないということです。価値観や理念など、むしろ「変わらない勇気」で守り抜かなければいけないものもあるのです。ここが揺らげば、一時的な成果の裏で長期的な信頼を失いかねないからです。

モバイルオーダーやアプリ決済を積極的に導入しつつも、店舗での人との交流やコーヒー文化を大切にするというブランド価値は一貫して守り続けているスターバックス。DVDレンタルから動画配信サービスへ、そしてオリジナルコンテンツ制作へと大胆に方向転換したものの、ユーザーに最適化された体験を届けるという軸はずっと変わっていないNetflix。
私はビジネス書を読むのが好きで、いろんな企業や組織の成長ストーリーを目にしてきましたが、優れたリーダーや組織はこの二つの勇気を行き来しながら意思決定しているんだなと最近思うようになりました。

本当に必要なのは「何を変えるか」ではなく「何を変え、何を守るか」を見極める力で、その見極めは一度きりではなく、状況の変化に応じて常に問い直されるべきものだというのを、キャストがお店に増えてきた今、強く実感しています。

GLGを業界の中でも一際目立ち、かつ人気なお店にするために。
利用後に心の底から「楽しかった」と思っていただきたいという軸はそのままに、大胆な変化をこれからもどんどんしていこうと思います。